「負け組おんらいん」 @お子様

僕のコセイってなんだろう?




長年、私にはある一つの悩みがありました。
それは、アイデンティティの確立が出来ていないというもの。
ロリコン扱いされたり、妄想キャラ扱いされたり、周囲から色々とアイデンティティに類する呼ばれ方をされたこともあります。
しかし、それが自分のアイデンティティであるかと聞かれれば、私は首を横に振ったことでしょう。


それらは、マイナスのアイデンティティ。私の望んだものではありません。


中学の時、家庭調査票とやらを親に書いてもらう必要がありました。
「長所の欄が思いつかない。弟や兄のはすぐ思いつくのに、おまえの長所は何だ?」
親からこう聞かれたことがトラウマとして残っています。この日以降、自分の長所というものにやたら敏感になったのです。


しかし、ついに今日アイデンティティを見つけることに成功しました!


それはクラスの飲み会でのこと。私が5分くらい延々とサワーをかき混ぜ続けていたときの話です。


姫様「ってかかき混ぜすぎwwww10分くらいかき混ぜてるでしょwww」
私「いや、これ混ぜてると落ち着くんだよ。マジで」
姫「爽やかな顔でかき混ぜ続けてて笑えるwwww」
私「手元にあるといじりたくなるだろー?」
キムチ鍋さん「分かる分かる。でもそれ炭酸抜けて飲みやすくなってそうだよね。一口貰うね」


キムチ「・・・!!これすごい、炭酸が全く無くなってる!」
姫「へー。私にも一口頂戴・・・すごい!刺激が全く無い!」
キムチ「ちょっと私も挑戦してみよw」


5分経過


キムチ「いくらかき混ぜても炭酸が抜けない…。どうして??」
姫「何かちょっとだけ残っちゃうよね。ちょっとお子様君やってみてよ」


1分経過


姫「すごい!!炭酸が完全に抜けてる!!」
キムチ「流石ドラマー、かき混ぜるのが上手なんだねー」


そう言われた瞬間、生まれて初めて人に誇れる特技を見つけた気がしました。




そう、僕はかき混ぜるために生まれてきた男。この世に炭酸がある限り、かき混ぜ続けてやる・・・。




姫「ぶっちゃけそんな人生死んだほうがマシだよね」