「負け組おんらいん」 @お子様

平成26年の仕事おさめ。家に帰ったら、負けていた。
そのまま何もできず気が付いたら眠っていて、朝になって雪国まで逃げた。


syrup16gに『翌日』という歌がある。
今まで、翌日になることが怖いと思ったことなんて無かった。
敗北した瞬間は、勝者も同じ時間にいる。翌日になると、勝者は明るい未来へ進んでいく。
敗者はどこへ向かえばいいのか?
明日を怖がる人間というものがいて、彼らを奮い立たせている歌だったのか。


年が明け、辞意を伝える。
アルバイトを探していると、自分が敗北したその世界から求人が出ていた。
飛び込み、何とか採用される。


そして今日が初日。新天地で、1年で2番目に忙しい日からのスタート。
研修など無く、見よう見まねで何とか食らいつく。


2日目。新採の正職員が顔を出す。
1人は、集団面接で一緒になった。
もう1人は、最終面接の待合室で一緒になった。
隣の課にももう1人、見た顔があった。
残酷だ。でも、これくらい乗り越えていかないと、きっとどこにも登り詰められないのだろう。