個性とアニメと萌え文化@ちぇいさー

1990以降の個人尊重主義からさまざま「個性を大切に」というテーマの作品が生まれた。
アニメにもこの効果は波及し、そんな作品が氾濫した。


そしてそのためにキャラクターそれぞれに個性が必要となった。
最初にそれを導入した奴はさすがに頭がよかった。
人間関係や思想によって人々に個性を持たせ、それによって作品性を高めることに成功した。


その成功にあやかろうとバカが集まってきた。
「個性」というものをまともに考えたことがないようなやつらの考える「個性」は見た目からだった。
そしてまず髪の色が赤、青、ピンクなどの非現実的な色になった。
そして次に髪型が重力を無視した非現実的な髪形になった。
そして次に非現実的に耳やしっぽが生えた。
そして次に服装が非現実的な職業服になった。
そして次に語尾に非現実的な言葉がついた。
そしてなぜかそれらのキャラクターは他で見たことのあるようなものだった。


だがなぜかそれらに愛着を持つ人が現れた。
彼らは見た目の個性を愛し、イラストやフィギュアを買い求めた。
似たようなキャラクターも彼らにとっては一種のシリーズであり続編であった。


そして彼らは叫ぶ。「萌え〜」と。