○角川の書籍ランキングが面白いことに。
http://www.kadokawa.co.jp/bunko/index.html



○以前孤島症候群(後編)の予告に対し「ベタベタな展開(洞窟で雨宿り)で、メインヒロインの座を長門に奪われつつあるハルヒが返り咲く方向性か!?」とか書きましたが、「フラン☆Skin」さん(http://www11.plala.or.jp/furan_skin/log/0605c.htm#060523)がその辺をまじめに考察されています。ご一読を。


恋愛、というか男女関係を描くときに、主人公が鈍感or優柔不断なやつに見えてしまうのはもはや宿命のような気がします。君望の主人公くん(名前忘れた。マ教えてくれ)だって散々たたかれたけど、果断な性格だったらお話が一瞬で終わっちゃいますから。
キョンの場合は一応第一巻の最後で最終回答を出しているのですが、一人称ですら自分の気持ちに嘘をつくひねくれものな上に相手が相手ですのでハルヒとの関係は特に進展しません。一方、長門に対しては彼女の能力だけでなく、特に「消失」以降では人格に対しても絶対的な信頼を寄せています。相手に対して嘘はつかないと決め、また相手もこちらに嘘をつかないと確信している、ハルヒとのそれに比べてなんと素直な関係でしょうか。そしてだからこそ長門をメインにすえたほうが話も書きやすくなってしまって今に至るんでしょう。ああ、だんだん「ワンダリングシャドウ」ラストの古泉の説明が言い訳くさく見えてきた…


とはいえ第一巻の「最終回答」が撤回されることもありえないわけで、長門も可哀相にな。「また図書館に」という長門にしては思い切った発言に対して、キョンは「図書館の話はしないことにした」という一種の回答をしたのに、記憶力がないのかなんなのか「陰謀」ではくじで一緒のペアになるように頼んだ上に図書館に連れて行き、さらにその上で(以下略)ですからねえ。一人称視点でなければわざとやってるんじゃないかと勘ぐるところですよこれは。
そんなわけでハルヒは第一巻でいったん完結したと思って読むべきな状況なんですね。まあ実際賞への応募作だからその通りなんですが。残念といえば残念ではあります。(「ナガトにはもえないのか!?」とウタマルに言われると予想)