<前回までのあらすじ>
コクェモモの光導入計画は工事の人の残酷な一言によってあっさりと打ち砕かれた!
さらにその後、一週間のうち唯一の楽しみであるハルヒを寝過ごすなど不幸続きのコクェモモはやけくそになって光導入を再検討することにした!


そんなわけで、この間俺を裏切ったTEPCOと並ぶ大手であるNTTに、そちらでも隠蔽タイプのエアコンダクトからの引き込みは不可能なんですかと質問してみた。翌日回答。おお、早いな。どれどれ…


(要約)当社の場合も同じ結果は実際に調査をしてみないことには分からない。いったん申し込みをしてもらってから、調査・検討する。


これじゃ何も分からんのと同じだ!(ナオンスキーふうに)
また二ヶ月待たされるのか…?知りたいのは隠蔽タイプのダクトからの引き込みが可能かどうかってことだけなんだが。この返答如何で最終手段である「大家さんにアパート全体での導入を相談する」をやるかどうか決めようと思ってたのにねぇ。


――――――――ここから6月15日追記分――――――――



調子に乗って未来に書きまくったら結果としてみんなの書く意欲が落ちて殺伐としたきゅーぶろぐに救世主が!コクェモモ登場。
2ちゃんで、鋼の救世主(というかようかんマン)が現れては斬艦刀で真っ二つにされてくスレは面白かったなあ。保存してたっけ。


ところで、情報棟でネットしてたら後ろの二人組が良く分からないことを言い出したんだった。


うちの大学の情報棟の設備はさすがになかなか豪華なんだが、利用者の5人に1人はmixiかブログやってる。mixiが日本をだめにする…んですか?教えてちぇいさー。
で、後ろの二人組(チャラチャラした感じの、大学生らしい大学生)もそうだったらしいな。でもね、この発言はありえないよ。


しょこたんマジかわいいよなー。俺しょこたんと付き合えるならオタクに成り下がってもいいね」


おふざけの会話とはいえボケを狙ってるわけでもないらしい。何事もなかったかのように(「腐女子ってなんなの」とかの)話を続ける二人。笑いをこらえる俺。
…あれかな。俺が退屈すると世界が滅びるとかで誰かが定期的にネタを提供してくれてるのかな。


ハルヒ
というわけでハルヒです。そういや魔王が「きゅーぶの中で最も早くネギまハルヒに手を出したと思われる」って書いてましたが、思われるも何もないんじゃないかな。
で、多分いまハルヒに一番金を使ってるのが俺な気がします。何しろDVD予約してきちゃいましたし。
まあ、世の中には主要店全店舗で予約した神(http://blog.livedoor.jp/momotsuki_l/archives/50695100.html)もいらっしゃるわけですが…


<謝辞>
今度の日曜日に立食師列伝にさそってくれた姉上には最大の謝辞を。
おかげでハルヒの同人目当てでサンクリにいくなどという病的なことをしなくて済みそうです。


<車輪の国>
書くっていって書いてなくて、いまさら長々と感想書くのもダルい(毎回そんなこといってる気がしますが)ので要点だけ書くと、「アイディアだけでは創作は完成しないよね」といったところ。
たしかに、特に終盤に置かれたハッタリのアイディアはすばらしいんだけど、ご都合主義と評されるとおり全体の構成は甘く、とてももったいない結果に終わってしまってるわけです。
エロについてはおまけ感漂う内容。Key作品のような、エロの薄さを補って余りある魅力を持った作品は一握りだし、なによりせっかくエロゲなんだからうまくそれを利用したシナリオ作りを目指してほしいものです(そういえばAir美凪ルートでは面白い使い方してましたね)。だからってTYPE-MOON作品の「理由のつけ方」は嫌悪すら覚えますが。
ああ、あと若本ね。明らかに作品内で一番輝いていた人はとっつあんですな。


<その他ネタ>
サッカーゲーム「レッドカード」レビュー(かーずSPさん経由)
http://d.hatena.ne.jp/seiba_86/20060613



――――――――ここから6月19日追加分――――――――


SOS団の中の人三人がゲスト出演するアニメロサマーライブ2006、気づいたら売り切れててびっくりです。本当にたまたまネットにつながなかった土日にこんな罠が待っていようとは。やっぱうちにネットないのはだめですね。速度は遅くてもいいから早く申し込もうと決意を新たにした今日この頃。

ちなみに念のためちけっとぴあに電話で聞いてみたところ、お姉さんが疲れきった声で売り切れですと即答してきました。きっと今日だけで何十件も同じ返答を繰り返したんでしょうね。おつかれさまです。

でもそれならいっそのこと「もしもしちけっとぴあでございます。ちなみにアニメロのチケットは完売です。それではご用件をどうぞ」みたいな応対をしてくれたらむしろ爽やかな気分になれたかもしれません。


○サッカーW杯、世間様でどれくらい盛り上がってるのかはしりませんが、サッカーみるのは意外と好きなことの部類に入るし日本が勝てばそれなりに嬉しいわけで、一応昨日の試合は音量0でつけてました。なぜ音量0かというとPCで幻想水滸伝2をやっていたからです。結局スポーツは場外乱闘を楽しむタイプ。
さてうちの大学の講師の一人は、オーストラリア戦前から「ジーコは同人種贔屓(三都主のことですね)の無能で、3戦とも日本は負ける」と豪語していた強者です。こないだの授業では一戦目の予想が当たってすげえ嬉しそうでした。
ただし、あの人が、単に批判のための批判が好きなひねくれものとかでないことは保証してもいい。ひねくれてるとしても一本筋の通ったひねくれ方で、自分の好悪も論理づけている、さすがは批評家と言った先生です。話も説得力があって、面白い。
そんなわけで幻水を進めつつブラウン管に映る日本の勝つ気があるのかどうかわからない攻めを横目で見ているうち日本が負けてあの先生のいう通りになったらそれはそれで面白いなという勝っても負けてもいい希有な楽しみ方を獲得するに至ったのでした。


引き分けとかツマンネ。


――――――――ここから6月22日追加分――――――――


授業終了後に速攻でアキバに出て涼宮ハルヒの詰合を買って帰ってきたらサークルに間に合わなかったコクェモモですこんばんわ。はぁ?夏合宿合計12日間?ああでも夏コミで前期合宿いけないから6日間か。
多くの店頭で、ハルヒ水樹奈々ライブDVDの促販ビデオが流れてるんですが、せっかく歌だけは巧い水樹奈々が頑張ってETERNAL BLAZEを歌っても「ミ・ミ・ミラクル☆ ミクルンルン☆」と流れた瞬間に食われてしまうという光景が広がっていました。シュールな街、秋葉原
ところで水曜日の2時か3時くらいのアキバに学生服の集団がいるのは何なんでしょう。授業は?男女混成のいかにも普通な学生グループがアキバに求める需要は?謎の尽きない街、秋葉原


さて「詰合」、前半2曲は超高校級の作曲・演奏技術を誇るバンドENOZ臨時編成による2曲。「ライブアライブ」は京アニのすばらしい演出も相まって、原作から内容の最も大きくふくらんだエピソードとなりました。おそらく狙って特別に力を入れているはずです。歌という、小説ではできずアニメではできる要素を最大限に活かせるエピソードですから。最初の狙いそのものはスタンダードなんですね。ただそこからの掘り込みがとにかく深い。さらに、トラック1・2と3で全く立場が違うように見えて、劇中ではいずれも文化祭で流れた曲なわけで、物語の大部分を文化祭のエピソードで挟み込む形にした所からもハルヒアニメにおける「ライブアライブ」の特別な位置づけ、バラバラの話数構成でさんざん焦らしてきた原作一巻ラストの「事件」の前と後のハルヒの変化を総括させる狙いが見て取れます。ああ、そう考えると、このCDは一連のなにもかもを巻き込んだハルヒ祭りのひとつの記念碑なのか(まだ終わってませんけど)。いやもう、本当に遊ばせてもらってますよグヘヘ。


(演出に関する話が書き終わらなかった!明日追加するわ)
(追加した。6月25日)
演出(ここではアニメ製作用語ではなくもっと総合的な意味になっちゃってますね。本当はよくないんだろうけど)はライブと後日談の鮮やかな対比が絶妙。わずかにグダグダ感の漂う原作エピソードをすっきりと構成しなおしています。密から疎、近から遠、雨から晴、騒から寂。全てがハルヒの内面を描くために効果的に配置されています。まずは一曲目でのカメラのハルヒへの異常接近。ここは近づきすぎるくらい近づき、ギャルゲのキャラ的な作画文法も無視して、必死に演奏するハルヒをいわば「リアル」に描いている。後日談の木の下でのシーンは遠方から穏やかで情感あふれる光景を描くと(ただしそれが「リアル」じゃないのかといわれるとそういうわけでもなくて、くそ、これだから創作物を安易に「リアル」と評価するのは嫌いなんだ!)。
ライブ感の創出もうまいことやっていますね。楽器から観客一人ひとりに至るまでの精密描写と、さらにキョンの一人称から離れることで、テレビの前をライブの観覧席にすることに成功してるとまで言っていいと思います。あと、今回の雨は複数の意味を持っていて、ハルヒの心情の暗喩であり、物語の筋的には体育館に人が集まるきっかけであるんだけど、ライブ会場を特別な場として演出する「暗幕」とも捉えられる。それが後日談における寂寥感、菱沼さんのいう「晴れ晴れとしたさみしさ」につながっている。
で、またハルヒは「晴れ」の状態に戻って日差しの中へキョンをひっぱっていくと。美しいね。
もちろん普通にキャラが会話して進む物語としての見方からも書きたいことはあるけどそれはもういいや。とりあえず、コロコロ変化するハルヒの心情を完璧に追ってみせた平野さんすげえ、ってことと「オトモダチといっしょに」の言外の意味が原作より強調されてるのがポイント高え、ってことだけ。


ハルヒアニメがただの促販アニメでない理由は、表面的には「クオリティーが神だから」みたいな表現になってしまうのかもしれないけど、うるせえ。そんなもんじゃねえ。とでも言わせてもらいましょうか。もう一歩本質的な部分に踏み込むならば、「原作から原作を超える価値を引き出している」からでしょう。例えばあんよさんの考察は、作者はそこまで考えてないでしょうとか言われるけど、むしろ逆に考えるべきで、作者さえ考えていない所までの深読みでキャラの魅力を5割増くらいに見せてるのは素晴らしいことですよね。作品を読み解くときに大事なのは結果的にどんな価値を引き出せるか。ハルヒに限らず、京アニの原作ありアニメは、原作とお互いに魅力を増幅しあっています。それだけでなく、細部まで書き込みすぎることで原作の欠陥点を浮き彫りにすることすらありました。良質な二次的作品にして、ある意味理想の批評のあり方なんですよ。京アニは批評と創作の欲望に忠実な、当世最高峰のクリエイターたちと言えるでしょう。


「God Knows…」「Lost my music
平野と聞いてヘルシング思い出すもけおは帰っていいぞ。
ネットではうまいうまい言われてますね。確かにアイドル声優のうちではかなり上位に食い込むでしょうが流石に過大評価が入ってるようです。細かい処理の雑さが結構気になる。あまり適当なこと書いて無知を露呈するのもアレなんで詳しい評価はお子様がやってください。
それよりも、声質を聞いてると、現行の6つだかのレギュラーの役よりもさらに広い役柄の可能性を感じさせますね。皆さんご存知のように平野さんは87年生まれ。すなわちきゅーぶろぐメンバーと同い年なんですねー。平野さんの声優としての脅威の成長を褒め称えるべきか己の加齢を嘆くべきか迷うところです。


恋のミクル伝説
ジャケットは表(ライブハルヒ)と裏(朝比奈ミクルの冒険)のうちこちらの裏側がだいぶ先に公開されたため「CDでも主人公とヒロイン不在かよ!」と話題を呼びました。そして結局いないキョン。まあ裏方キャラです。
見所は、イントロで遅れて慌てて入るところや「宙の彼方へ〜」(ここの後笑い出しかけてるように聞こえるよね)やリズムにぜんぜん付いていってなかったりするところなど、全体通してのへたれ具合のほかGet chance!をげっとちゃんすと発音するみたいな細かいダサさにも注目。


おまけ:歌詞カードのスタッフクレジットの最後が「Surper producer:涼宮ハルヒ」になってます。直観で意味が頭に入ってしまうような箇所ほど誤植がおきやすいといういい例ですね。
まあ俺がしらないだけでこういう単語が本当にあるのかもしれませんが。