「負け組おんらいん」 @お子様

どーもこんばんわ。友人に頼まれた推敲の宿題を投下させて頂きます。
教授が検索かけてここにたどり着くことを危惧するのであれば消すので言って下さい。おそらく無いと思うけど。
んまぁ、どーせ推敲だし誰かに見つかったところで問題ないだろ、本人のオリジナルだし。
語尾の口調の統一やらだけで、特にそんなに直して無いけど報酬をはずんでくれるとありがたい。


レポート課題:
 発話音声から発話者の大脳活性度を評価する技術を利用した何らかの製品を想定し、数年後から数十年後くらいの未来において、その利用される状況を想定し、利用者あるいは開発者を主人公として、SFでショート・ショートと呼ばれる体裁の作品を提出すること。




〜私信〜
長期間預かってた割には結構適当で短いだす。ごめんなさい。ほとんど一文ごとに改行しちゃってるのでレポートにまとめる時の整理はよろしく。
題が正直思いつかん。考え付いたのが「疲労に悩むリハビリ」とか。まぁ相当適当。
推敲して文を改造して使っちゃってもいいし、「もっとこういうことを書いて欲しい」ってのがあれば言ってくれればやや適当に付け加えます。
では適当に読んでください。


〜本編〜


疲労に悩むリハビリ(仮)」


科学という物は指数関数的に進歩するのかもしれない。
携帯やパソコンを見るのが最も良い例であろう。肩から引っ提げていたものも今やポケットサイズ、256のメモリなんて昔じゃ考えられなかった。
つい先日買ったパソコンも、ワンシーズン置けば旧型へと成り下がる。今日買ったものが翌日には廃盤、そんな笑えない世界が冗談でなくなるのも近いかもしれない。
蒸気機関の頃より、格段に早い科学の進歩が現代には見られていた。まるで指数関数のグラフを見ているような、そんな気分に科学はさせてくれる。


その指数関数的な進歩に、私の仕事も肖っていた。
病院と言う名の人の命に最も近い職場。だが、医者という大業な仕事には就いていない。
余り知られていない職でもあるし、ここで知ってもらうのも良いだろう。


ST(Speech Language Hearing Therapist)。日本語で言語聴覚士
1998年に厚生労働省に正式な職業として認められた、生まれたばかりの職業だ。
耳鼻咽喉科脳神経外科に属することもあるが、基本的にはリハビリテーション科。
診察室にドンと構えて患者を手早くローテーションさせていくというよりは、訓練室で少人数をじっくりとリハビリしていくと思ってもらえればよいだろう。


名前から分かるように、言語障害聴覚障害を持った患者さんを相手に仕事をする。
言語障害聴覚障害と一括りにはされているが、その種類は様々。
言語障害だけでも、
認知症(俗に言う痴呆に近い)、
失語症(話したいことは頭に浮かぶのに、それを言葉に出来ない)、
構音障害(舌や声門など、発声発語器官に障害があり、正しく発音出来ない)、
吃音障害(言葉がドモってしまう)、
とある。名前を聞くと需要は少なそうに思えるかもしれないが、意外と患者は多いのだ。
名前から察せる二つの障害以外にも、失読(文字が読めなくなる)、失書(文字が書けなくなる)、嚥下障害(食べ物の飲み込みを上手に行えない)等の患者も対象とする。


リハビリと言っても、良く知られている理学療法(PT)みたいに体をフルに使って派手に行うものではないし、作業療法みたいに器用なことを行ったりもしない。
机に向かい合って発音の練習をしたりするなど、チマチマとした作業がメインとなる。そう考えると暗い仕事の様に思えるが、やりがいは十分。今となっては天職とすら思えているのだ。


さてと、大分それたことだし話を戻そう。


実は、先に書いたような障害を持った患者さん達で一つ困ったことがある。
言語障害を持つと言う事は、自身の感情や状態を伝えられないこと。つまりそれはコミュニケーション手段を失うこと。これが今の私たちの頭を悩ませ続けている。
リハビリテーションにおいて、コミュニケーション手段の喪失は相当致命的なことなのだ。


代表的なものを挙げると疲労であろう。「疲れているけど伝えられない」なんてことがあったら患者にとってどれだけ苦痛であろうか。
「疲れた」と言えれば止まるリハビリが、言えないがために延々と続く…。
疲弊しきった状態でリハビリをしても効果は薄い。それだけでなく次以降のリハビリに対する意欲を薄れさせてしまう。
意欲の薄いリハビリなど単なる時間の無駄。この様に、疲労という状態一つ伝えられないだけでリハビリの効果がガラリと変わってしまうのだ。


何も疲労の問題は言語障害者だけに当てはまるものではないことも付け足しておこう。
シャイと言うべきか、内気と言うべきか、そういう内向的な人間が患者の中にはいる。
そう言ったタイプの人間は大抵自己犠牲的で、リハビリなんかをしていても「先生に悪いから・・・」と疲労を敢えて伝えようとしない。
プロであれば、体の動きや顔の表情、雰囲気などから患者の疲労は察知できるようにはなるが、近年ドシドシと入ってくる若手の経験量じゃ不可能な技能。
患者の中には身体や雰囲気にすら疲労の兆候を見せない我慢強い人もいるもんで、そんな人の担当となってしまうとプロでも判断は難しい。


この様に、リハビリにおける疲労のウェイトがいかに大きいかがお分かりになっただろう。
疲労の確実な検知、これが我々の最近の壁なのだ。


この大きな壁を乗り越えるきっかけを作ってくれたのが、工学系の進路を取った高校の友人である。
それは少し前に、街中で偶然出会いそのまま飲みに行くことになった時の話だ。


数年ぶりの再会を祝いながら酒を片手に互いの近況報告をしていると、話に挙がってきたのがとある機械。
友人は訳の分からない単語を連発していたが、まとめて見ると「発話音声から発話者の疲労を評価する」とのこと。
この友人との再会は私にとってまさに渡りに船であった。一寸先は闇というが、こんな闇なら大歓迎である。


翌日その機械の存在を上司に紹介すると、中々手ごたえのある反応を示してくれた。
即座に友人に電話し、機械のレンタルを依頼。旧友の名残と「医療現場における初の試験運用」ということで、無償で借りることが出来た。


大げさな機械を想像していたが、時代の流れなのだろう、非常にシンプル&コンパクトで機械音痴でもどうにかなりそうなものであった。
よくタレントなどが服につけているような小型のワイヤレスマイクに、携帯端末に近いサイズの疲労度を評価する装置。
ワイヤレスなので患者のリハビリの邪魔をしないし、サイズも小さいので訓練室のスペースを取らない。
使い方も簡単だ。マイクから音声情報が端末に飛ばされ、理学療法士作業療法士疲労の度合いを伝える。ただそれだけ。メリットだらけである。
唯一考えられるデメリットは、「発話によって疲労を招く可能性」があることかもしれないことだろう。


初めは、「理学療法」「作業療法」「言語療法」の三分野全てでこの機械による試験を行う予定であった。
しかし、「脳のレベルで障害を持つ患者が多い言語療法において、機械の誤判断が多く起こるのでは?」との懸念があり、理学療法作業療法にのみ試験が行われている。
二分野においての効果はバツグンだ。ME(Medical Electronics)の会社に同種の機械の製作を依頼。友人の会社と共同制作を開始したらしい。
試験運用中である今は3割程度の患者にしか取り付けていないが、その内全員に取り付く日も来るのだろう。会計部のしかめっ面が頭に浮かぶ。


さらにこの効果は「疲労の度合いが分かる」だけに留まらず、我々を驚かす意外な効果を見せてくれた。
常々、「患者側とこちら側のコミュニケーション不足による衝突」というものに出くわす。
付き合いが短期であることが多かったり、単純に気が合わない、患者が内向的すぎる等、様々な原因で親しくなれないケースが生じてくるからだ。
そんな時に起こりうる最大の問題は「患者に対する勘違い」である。患者がこう望んでいると思ったら、患者自身は実はそう望んでいたりと、こう言った擦れ違いは両者にとって苦痛なものだ。


この機械を利用する際に、最低の条件として患者の発話が必要である。
発話を促す最大の方法はこちらから話しかけること。つまり、この機械は無理矢理会話をしなければいけない状況を作り出すのだ。
聞こえは悪いが、対人関係においては無言で居るよりはいいだろう。
会話することによって、内向的な人の心を開けるし、気が合わない人とは譲歩しあえるし、短期間でもお互いをよく知ることが出来る。
この機械は患者とのコミュニケーション不足の解消にも一役買って出てくれたのだ。


このように工学分野における進歩が、医療の進歩に役立てる。
切磋琢磨、とはちょっと違うが、一分野が伸びることは他分野を伸ばすのだろう。こうやって科学の進歩は指数関数的になっていく。
今日の仕事はこの機械を「言語療法」の分野に進出させることだ。
ウェルニッケ言語中枢と呼ばれる大脳の一部に障害がある人を用いて、この機械が正常に機能するかの実験である。
この実験結果は、きっと工学分野にほんの少しの貢献をするに違いない。私もまた指数関数の一部なのだ。


訓練室に座っていると、次の患者の出番が来た。
「こんにちは、○○さん。今日はいい天気ですね」


さて・・・、仕事だ。


〜あとがき〜
初めてこの人の作品を読んだが、劣悪である。
物語において重要な話の上がり下がりが皆無で、読んでいて退屈。
専門知識がいくらか散りばめられているようだが、解説が少なく分かりづらい。
正直この作品のあとがきももう書きたくない。気分が最悪だ。(by マ)


〜各種メディアの反応〜
エヴァジェリンがネギにのしかかると
まで読んで飽きた。(嫌韓・コクェモモ)


縦読み?(BL・イリヤン)


そんなことよりfateの同人SSを書いてくれ(創価・もけお)


MoEやってて読んでない(廃人・アレス)


この前やったセンターの小説の方が面白かったな(株主・ちぇいさー)


クラナドの方が面白かったな(魔王・魔王)


氏ね(倉木ファン・ムッキー)