トラスティベル、クリア。
総プレイ時間約24時間。木曜の夜に始めて日曜の朝に終わりましたから、生活の半分はコレに費やしたことになりますね。授業はちゃんと出たし、アニメもちゃんと見たし、連徹は苦手なためそこそこ寝てたことを考えると残りの生活の全部を費やしたといってもまあいいか。
ダイアログがどうも現代日本語にしか聞こえず(しかも若干不自由気味の)戸惑いましたが、エンディングまで見れば原因は一応理解可能。だが、心の所在をめぐる話の途中で突然現代性批判もどきをやりだすその手つきはどーにも受け入れがたく。ダイアログはストーリーの説明役ではないし、いわんや書き手の思想の説明役でもないはずです。同じアプローチにしてもせめてもうちょっと上手いやり方があったはず。そういう意味では、同じ大作RPGでもFFがいかに良くできているかを実感しながらのプレイでもありました。膨大な要素のどれもが一定の世界観からはみ出ることがないのは大したものだと思います。一部の文章を削るだけで大分まともになると思うんですがねえ。
戦闘はまあまあ。バックを取った/取られた時のアドバンテージ差が激しいです。そういうつくりにするんだったらマップ上の敵の動きももうちょいトリッキーにすればよかったのに。
どうでもいい話をすると、昔幻想水滸伝というゲームがありまして(僕の感覚ではもう昔です)、仲間が108人登場するという規格外のRPGで、当然一人ひとりに割ける描写の量も下がるわけですが、不思議とキャラが立っていた記憶があります。個々のセリフ回しのセンスもあったでしょうが、戦闘で親しい間柄にある仲間が戦闘不能になると怒り状態になる、みたいなシステムがあったりして、色々な手段でキャラの関係性を浮かび上がらせていたのだと思います。ゲームならではの表現ってありますよね、という話。トラスティベルでは、残念ながら要素要素が乖離している傾向はあります。
ああ、(最近の)FFより良い点が一つ見つかりました。まともな声優を起用していることです。平野綾下野紘かないみかアクシア、ジョージ、真殿光昭千和リョーマ様、コーデル先生、レイ、目暮警部、ああ、書いてるだけで幸せになってきました。色々書きましたが、声優と、あとショパン先生が「力は我が旋律の内にあり!」とか叫びながら敵を切り刻んだりしてる時点でもう向こうの勝ちだと言っておきましょう。
これからやる人へのアドバイス。避けられる敵は全部避けていきましょう。ボス戦が丁度いいバランスになります。おまけダンジョンで後悔することになると思いますが。



ハヤテのごとく! 第12話
ずっと高橋美佳子のターン!すっげー。このアニメは今期ひねりのないキャスティングで賞筆頭候補だがもはやそんなことはどうでもいい。
原作でも月の描き方はテキトーだがアニメでは輪をかけてテキトーだった。これはひどい
あとCMは流石に吹いた。若本先生仕事を選んでください。もう手遅れだけど。



○ずっと駒場生協のターン!
みんなチョココロネ(http://www.new-akiba.com/archives/2007/06/post_9915.html)にメロメロのようだが、併設の書籍部も侮れないのが駒場クオリティーである。アニ研の働きかけによってアニメ雑誌(御三家に加えてオトナアニメなどのマイナーなものや声優雑誌も)が、新月お茶の会によってラノベ(店員に趣味の人がいるとしか思えないピンポイント射撃なラインナップ。ただし今はマテリアルゴーストが平積み。なぜだ)が充実しており、多少入荷が遅れるとはいえこれらが授業の合間に、しかも一割引で買えるというのは僕のような人間にとっては夢の環境である。
漫画も凄い。プラネテスヨイコノミライひぐらし苺ましまろこどものじかんネギまもネギパも手に入る。
だが書籍部のホントの本気の前ではこんなもの前座に過ぎない。去年の冬頃僕がこの目で目撃した書籍部の最終兵器、それは電撃姫である。
…表紙に18禁って書いてあるだろーが!
流石に何かの間違いだったらしく、じきに無くなったが。棚の隅っこに紛れたピンク色の背表紙は今も克明に覚えている。



sola 第11話「ムソウレンガ」
アニメには、「長い」ものと「短い」ものがある。一般に「短い」方が良いアニメであると漠然と考えられており、大部分のアニメはそちらを目指す。限りなく主観的な物差しではあるのだが、多くの人にとって今期で最も「短い」のは多分アイドルマスターだろう。視聴者の理解の速度を意図的に振り切ってイベントを畳み掛ける手法は爽快感があり、多く「テンポが良い」と称される。
では「短い」ことを「テンポが良い」と呼ぶとすると「長い」ことは「テンポが悪い」ことになってしまうのかというと、そんなことは無く、アイマスとかの対極にある「長い」アニメがsolaで、これはもうとんでもなく長い。この暗転でCMかなーと思うと後2シーン残ってるくらい長い。つまらないから長く感じるとかいうのでは決して無く(むしろ今期で五指にはいる出来だ)、何故か体感時間が長い。
原因は正直よく分からない。いつもの花田脚本だけでなく、今週のようなバリバリの久弥脚本でも長いことには変わりない。視点切り替えは多分そう少ないわけではない。劇判の影響は無くはないはずだ。能登(とまあ中原も)の影響は間違いなくある。
人間関係がごく少数で完結してることと関係あるかな。夜禍の設定から必然的に、物理的な位置関係に人物の関係性を暗喩させる状況はすごく作り易くなっているはずだ。そういう状況ではわざわざキャラにモノを言わせる必要性は減じる。夜禍とは関係ないけど、最強の舞台装置の一つ・階段も良く出て来ていた。あとは風景のロングショットとか?いずれにせよ僕にとっては不思議なアニメ。謎過ぎる。40分くらい放送してる気がするもの。