テーマからは逃げなかっと言っていいのではないかと。
これで完結だったとしても特に文句ないくらいに。設定の謎とかはまあ、俺は比較的どうでもいいです。
冒頭のナレーション*1を久々に聞いて、ここはC.C.の「名前」に対する想いが端的に表れてたんだなあ、とか、ついでにルルが「ゼロ」に込めた意味とかに今更気付いたり。酒井ミキオは実にわかってたんだなあ、と思わずにはいられません。『Callin'』の歌詞ね。
追記。テンション低い状態で見直してみたら微妙な気もしてきた。とりあえず続編を見たいとはそれほど思わない自分がいる。谷口監督作品はどれも好きなんだけど、一貫して物足りなさを覚えるのも事実で。多分、必要でないと思うことを捨てるときの思い切りが良すぎて、却って「必要なこと」の説得力を減じてしまってるんだろうなあ。

*1:『植民地となった日本は、自由と伝統、権利と誇り、そして、名前を奪われた。イレブン、その数字が、新しい日本人を示す名前だった』