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フルメタが今手元にないんでちゃんとした引用が出来ないんだけども。
賀東招二の小説を読んでていつも感じるのは彼のいかにもオタク的な自意識だ。一番ストレートなのは『機動アントロイドエーネジェント メタルソルジャー』か。で、体重100キロのキモイ男子云々もその系統の表現なんだろうなーとは思ってた。明快な元ネタがある話だっていうのはこの記事で初めて知ったけど。
そんな感じの、作者から読者へ、書かれた文字の中を通らずに上滑りして届く視線、は確かにあって、思わず本から目を上げてしまう瞬間は、割と不快、かもしれない。まあその手の表現の無神経さを批判するんだったら、たまに出てくる「これはゲームやマンガの世界じゃないんだ!」系の台詞がまず挙げられるはずで。そんなこと書かれても、むしろ虚構の虚構性を殊更に意識してしまうだけだ。