「負け組おんらいん」 @お子様

GHOST PICTURES [DVD]

GHOST PICTURES [DVD]




前回の遅死10.10というライブDVDを買ったとき、Amazon側のエラーで何故か発送予定日が1年後になるというKONOZAMA発動。結果5日遅れ、しかも初回限定特典を逃す。
今回は単純に田舎に住んでいるという理由で2日遅れて手元に来ました。Amazon以外にしようといつも考えてるんだけど、決済とかいろいろAmazonが一番楽なもんで。


さて、以下たらたらと今回のDVDについて書いていくので興味の無い人は読まなくていいです。興味あっても相当痛々しいです。オチもなし。




発売前の2ch本スレでは叩きのレスが多かったが、実際にDVDを見ると安心。何だ、いつもどおりの彼らじゃないか。
たいこは相変わらず魅力的だし、マキリンは相変わらずかっこいい、五十嵐は相変わらず独特の世界を野音という空間に広めている。
今回の見所はキモさ、五十嵐が異常なまでにキモい。キモいくらいかっこいいとかそんなんじゃなくて、本当にキモい。
マイクにべったり口をつけながら、しょっちゅう白目を向く。本当キモい。でもそれがいい。
楽屋の風景の収録はうれしかったです、メンバーは何を思って待機しているか。口には出していないけど、雰囲気で伝わってくる。そういうのが見られるのがまたライヴDVDのいいところ。


アンコールを中心に、ということで序盤から飛ばしまくりのDVDだ。もったいないの前奏が始まってから既に気分はハイ。
でもそれのせいで、men sideのイエロウ〜正常で見ていてダレてしまうことも。やはり時系列ごとに収録したほうが私が感じたようなダレはないかと思う。
ただ、今回のDVDを遅死10.10のような単なる記録でなく、一つの芸術作品として考えれば時系列を乱した収録もありかなぁとも思う。結局ダレちゃ駄目だけどさ。


今芸術作品と述べたように、遅死とは違ったアプローチとして、光の使い方。
狂気の芸術化について書いたかもしれないけど、遅死10.10での真空。青の中に赤く照らされるメンバーたち、その中で叫ぶ姿はまさしく美しき狂気。
彼らがただ叫んでるだけで狂ってるのですが、そこに光が加わるだけでこんなにも変わるのかと驚かされた場面だ。
今回はその光によるアプローチが多く、時には幽霊の世界を思わせるような、時には慕情を思わせるような、場面場面で変わる光の演出が実にsyrup16gにマッチしていた。
さらに五十嵐中心に映すのでなく、全員を均一に編集し、カットも選りすぐられている。
ということで、今回のライブに行った人にも、記録としてじゃなく作品として今回のDVDは見ておくべきだと思う。


唯一の新曲、shout to the skyはこんな曲も書けるのか、というのが第一印象。
古臭いロックに青臭い歌詞。特に


役立たずに成り下がった俺は
救いの無い世界で
愛を唄うのが仕事


ファンじゃない人が見れば苦笑してしまうであろう歌詞。しかしファンとしては、どんな愛を唄ってくれるのか、そんなことを考えてしまう。
出だしのメロディーや前述の歌詞のボーカルラインはいいから、他のところを少し変えれば化ける曲なのかなぁとも。


と、ここまで結構褒め称えてたけど、結構批判もある。
まずカメラマン吹っ切れすぎ、常にドラムの横にいるせいでボーカルが映るたびにそいつも映る。たまに近づくくらいにして、編集でカメラマン映らないようにするとかしてほしかった。
遅死のときはほとんど映ってなかったのに…。
後はサポートギターの青木さん。彼のプレイスタイルは同じ音楽をやる身として尊敬出来るが、なんというかサポートであるという枠を超えてるんだよなぁ。
すごく自由なスタイルで演奏する姿は確かに魅力的だが、サポートとして入った範囲で目立ってほしかったというのが素直な感想。
マキリンとか遅死のときのサポートギターのアッキーとかは、やっぱり正式メンバーである五十嵐と中畑を引き立てているんだが・・・。
後ちっこいことで曲数が少なすぎることと、中畑のマイクが小さすぎて肝心の叫びとかが全然聞き取れなかったところとか。


そんなこんな言っておきながら、少しでもsyrup16gが好きなら買いです。


ついでに、1月30日に13曲入りのアルバムが発売されると決定しました。現在行われているツアーEndrollと合わせて、これからの彼らの活躍に期待大。