「負け組おんらいん」 @お子様

三原−須波港−生口島今治 往復100kmの旅


あいにくの曇り空。けど、この日を逃すと平日に行く機会が無くなる。
というわけで船に乗ってしまなみ海道へ行ってきました。


行きはあっさりと来島海峡大橋まで到着。
最後の上り坂を登りきった後に大橋が見えてきて、しまなみのゴールを感じさせてくれます。まぁ今回は折り返し地点なんですけどね。
橋まで昇り、先を見据えてみると…延々と続く道。曇り空。
この先は今治に繋がっているはず。なのに、このまま何百キロも異国まで続いているのではないかという錯覚。
少し黒々とした海に轟く渦潮。
曇り空にしか出せない幻想的な雰囲気を楽しめました。


今治に到着し、今回の一番の目的焼豚卵飯へ。
目的のお店があいにくの休業。仕方無しに、「全てセルフサービス」と書かれた何やら独特な雰囲気のお店に入ることに。
客は私一人、店員のおばちゃんも一人。少し恐怖を覚えながらも「孤独のグルメっぽいな…」と妄想する自分。


井之頭五郎がこの店でご飯を食べる時、どんなことを考えるだろう。
全てセルフサービスに対し、「気楽」と思うのだろうか「変だ」と反感を覚えるのだろうか…。
そんなこんなで焼豚卵飯が来る。ご飯茶碗4杯分、焼き豚が7,8枚、目玉焼きが4枚。
彼だったら、「うへぇ…」と複雑な吐息を漏らしてるところだろう。
半熟の黄身を溶かし、甘辛いタレと絡め、ご飯と一緒に口に入れる。
…ウマい。男子高校生とか、ガテン系とか、そんな人たちに大ウケするようなB級のウマさ。
卵かけご飯を豪華にするとこんな感じになるのかな。
焼豚は肉の旨みがそこそこに残っていて、甘辛いタレとマッチする。つけあわせのサラダを口直しに、どんどん胃へと運ぶ。
…ごちそうさまでした。またきます。今度は大盛りはやめておこう。


行きはよいよい帰りは怖い。
橋を渡る直前に降り始める雨。しかも黄砂交じりでメガネがどんどん汚れる。
大島の2つ目の峠直前で一度心が折れ、雨の中歩道で休憩。
休憩が功を奏したのか、前回昇りきれなかった大島の坂道を昇りきれました。これが今回の旅の一番の達成感。
途中何組かのグループと挨拶し、元気を貰いながら無事帰宅。いい旅が出来ました。もうかれこれ3週間前の話ですけど。