ショタなんかじゃないんだからねっ@魔王
うちの先生が神な件
トポロジーの先生の授業中の発言
「私は天才だからさ・・・」
「私は選ばれた人間だ。」
そんな先生が高校時代に自力で導いて証明したらしいn次元立方体中のr次元立方体の個数を求める公式(ただしn≧r)
証明まで見つけるとはさすが天才。
某メランコリーをお手元にご用意ください?
「小学生の、六年生の時。家族みんなでコミケに行ったのよ有明まで。
あたしはコミケなんか興味なかったけど。着いて驚いた。見渡す限り人だらけなのよ。
逆三角形の向こうにいる米粒みたいな人間がびっしり蠢いているの。
日本の人間が残らずこの空間に集まってるんじゃないかと思った。でね、親父に聞いてみたのよ。
ここにはどれだけ人がいるんだって。満員だから15万人くらいだろうって親父は答えた。
コミケが終わって駅まで行く道にも人が溢れかえっていたわ。それを見て、あたしは愕然としたの。
こんなにいっぱいのオタクが日本全体に存在していて、それもオタク全体で言えばほんの一部に過ぎないんだって。
家に帰って電卓で計算してみたの。
日本の人口が一億数千ってのは社会の時間に習っていたから、それを15万で割ってみると、
たった八百分の一。あたしはまた愕然とした。少なくとも日本人の800人に1人はオタクなんだって。
それまであたしはオタクがどこか特別な人間のように思ってた。
家族の中にもいなかったし、なにより自分の通う学校の自分のクラスは世界のどこよりも
健全な人間が集まっていると思っていたのよ。でも、そうじゃないんだって、その時気付いた。
あたしが世界で一番マトモだと思っているクラスの人間の中にも、日本のどこの学校にもオタクはいるんだ。
日本全国のすべての人間から見たら普通の人間でしかない。
そう気付いたとき、あたしは急にあたしの周りの世界が色あせたみたいに感じた。
夜、アレゲをするのも、朝起きてアレゲをするのも、どこにでもある、みんながやってる普通の日常なんだと思うと、
途端に何もかもがつまらなくなった。そして、世の中にこれだけオタクがいたら、
私がオタクになったってちっとも変じゃない、そうに違いないと思ったの。あたしがオタクじゃないのは何故?
小学校を卒業するまで、あたしはずっとそんなことを考えてた。考えていたら思いついたわ。
18歳になるのを待ってても、オタクにはなれないんだってね。
中学に入ったら、あたしは自分を変えてやろうと思った。
待ってるだけの女じゃないことを世間に訴えようと思ったの。実際あたしなりにそうしたつもり。
そうやって、あたしはいつの間にかオタクになってた。
でも、結局オタクは普通の人間じゃなかった。少しは普通になれるかと思ってた。」