【翻訳記事】スタンダードのひとかけら(2)@ちぇいさー

続き。
太陽拳、ボア、パーミッションなどへの考察ですね。




4ソーラーフレア(8%)
デッキリスト2つ)
ソーラーフレアははじめMOでポピュラーになった。
Paul Cheon はソーラーフレアを見つけだし、アメリカ選手権2006(7月の下旬)をそのデッキで優勝し、本当に有名にした。
一見、君はこのデッキを平均的な青いコントロールデッキに分類したくなるかもしれない、しかしそれは違う。
このデッキは差し戻しのほかにはどんなカウンター呪文もプレイしないのだ!
ソーラーフレアは単純に盤上へ最も高性能なカードをもたらす、「ハイブリッドグッドスタッフ」の最たるものだ。
このデッキはカードアドバンテージのコンセプトを新たなレベルへと導く。
なぜならデッキ内のそれぞれのカードは、《神の怒り/Wrath of God(9ED)》から《迫害/Persecute(9ED)》までなにかしらのカードアドバンテージを与えてくれるからだ。
ソーラーフレアのゲームプランは、敵の脅威を盤上に近づかせず、そしてできるだけ早く確実なエンドカードを振り落とすことだ。
印鑑を経由したり、強迫的な研究で捨てながら《ゾンビ化/Zombify(9ED)》を引いたりして4〜5ターン目の《絶望の天使/Angel of Despair(GPT)》にまで加速できる。
サイドボードはデッキの風味をお好みに合わせてチューンすることができる。
アグレッシブなデッキに対して、信仰の足枷や《最後の喘ぎ/Last Gasp(RAV)》といったより多くの対クリーチャーカードが入ってくる。
手札破壊呪文と《併合/Annex(9ED)》はコントロールあるいはコンボデッキに対し、状況にあわせて枚数を調整し入ってくる。


ソーラーフレアはアグロデッキの相性が比較的良い。
非常に速い火力呪文の嵐には負けてしまうかもしれないが、しかしふつうは対クリーチャーカード一式が対処してくれるだろう。
火力呪文を処理するために、君は迫害の赤指定で頼ることになるだろう。
あまりスピードが早くない中速のクリーチャーデッキに対してはソーラーフレアは秀でている。
その反面、コントロールやコンボデッキに対してはソーラーフレアは問題を抱えている。
君は1試合目には良質なドローが必要となる。
2試合目は役立たずのクリーチャー除去を手札破壊に変更できたのならよりいい展開になるが、それでもまだコントロールやコンボと対決することに幸せにはなれないだろう。



5ボア(8%)
デッキリスト2つ)


あぁ、古きよきマグニボア。
もし君がまだ2ターン目に《ブーメラン/Boomerang(9ED)》、3ターン目に《石の雨/Stone Rain(CHK)》という神引きができるなら、そのまま遊び続けていていい。
旧スタンダード環境でそこそこ人気があったボアのデッキと多くの変更はない。
目的はいまだにソーサリーの土地破壊と燎原の火を使って相手の土地をしばり、それによってどんな呪文も使えなくさせることだ。
ゆくゆくは《極地のクラーケン/Polar Kraken(ICE)》の大きさになった《猛烈に食うもの/Magnivore(9ED)》―このデッキは大量のソーサリーをプレイする―をすべてを終わらせるために降臨させる。


約98%のスタンダードのデッキは《平地/Plains(TSP)》か《島/Island(TSP)》をプレイするため、《氷結地獄/Cryoclasm(CSP)》は多くのメインデッキの中にたどりついた。
私は《呪文嵌め/Spell Snare(DIS)》の代わりに《なだれ乗り/Avalanche Riders(TSB)》、
あるいは《連絡/Tidings(9ED)》より多くの《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》が入っているデッキリストを見るのが大好きだ。
なぜならほんのわずかのオンラインプレイヤーがこの変更をほどこしておらず、そして私が新しいカードに尊敬を払ったバージョンを愛しているからだ。
しかし多くのプレイヤーは世界選手権が到来するまでデッキを秘密に保ち、リストを共有しようとしないので、私は自分でつくったものでこの記事を書かなければいけない。


もしこのデッキがダイスロールで勝利し、3ターン目の土地破壊カードを手にしたのなら、たいていの場合は勝ってしまうだろう。
しかし例えあの完璧なドローが見えなくても、マグニボアはいい試合を展開でき、数多くのドローカードは流れるような土地破壊を確実にしてくれるだろう。
ボアは基本的にあらゆる壊れやすいマナベースを持ち勝利条件までに高くつくコントロールデッキにいいマッチアップを持つ。
1ターン目の《密林の猿人/Kird Ape(9ED)》や《サバンナ・ライオン/Savannah Lions(9ED)》とはあまり仲良く出来ない、しかし、特に対アグロ用一式(撤廃、《火山の鎚/Volcanic Hammer(9ED)》など)が入ったサイドボードのあとは、まだいい勝負に持ち込むことは可能だ。



6青赤白の天使変化形(7%)
デッキリスト1つ)
(訳注:説明文なし、デッキリストを見る限り昇竜拳みたいなデッキでしょうか)



7青白カウンターメサ(5%)
デッキリスト2つ)
青白コントロールデッキは長い間生きつづけ、そして変わらない。
打ち消し呪文とカードドローを青に持ち、打ち消しからなんとか抜け出てきたクリーチャーを扱うために《神の怒り/Wrath of God(9ED)》と《糾弾/Condemn(DIS)》を白に持つ。
このデッキのメインとなるエンドカードは《聖なるメサ/Sacred Mesa(TSB)》だ。


Reinstorm(2番目のリストをプレイしたDan Rein)はlunar4lyfe(Chen Li)の助言に信頼を置いている。



8青赤氷雪(5%)
デッキリスト2つ)
これは"ドローゴー"スタイルのデッキだ。
毎回土地をプレイするだけでターンを返す。
対戦相手のターンにマナを残しておくために、ほとんど自分のターンには呪文をプレイしない。
もし対戦相手が何かしらの脅威をプレイしてきたら、そのとき君はたいてい何かを握っているだろう。
もしマナを残したまま対戦相手のターンエンドを迎えたなら、冠雪土地を見ることを願って《占術の岩床/Scrying Sheets(CSP)》を起動するか、《熟慮/Think Twice(TSP)》をプレイあるいはフラッシュバックする。
ゆくゆくは相手のプレイする全てを打ち消し、カードアドバンテージで圧倒する。
まあ、これがともかくプランだ。
クリーチャーが打ち消しの間をすり抜けた場合でも、《撤廃/Repeal(GPT)》するなり、赤い洗礼を行使すればいい。
《雪崩し/Skred(CSP)》は喜んでテーブルを綺麗にしてくれるだろう。
土地は岩床までみな氷雪であり、そのため雪崩しは実によく合っている。


いくつかのバージョンは《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot(CSP)》、《霧氷羽の梟/Rimefeather Owl(CSP)》を氷雪である勝利条件として使用している、しかし他のデッキは雪崩しとうまくかみ合っているあるもの―《ぬいぐるみ人形/Stuffy Doll(TSP)》をプレイする!
10個の土地を持っているときに自分のぬいぐるみ人形へ雪崩しを2回プレイすれば用意に勝利できる。
雪崩しがたった1マナで同じことができるのになんで《悪魔火/Demonfire(DIS)》のために11マナも払わなければいけないんだい?
ぬいぐるみ人形は神の怒りから生き残ることに加え、攻撃を防ぐ大きな壁としても機能する。