もしも明日が晴れならば(体験版)


あらすじ:恋人になれたばかりの幼馴染が亡くなったけど、幽霊になって戻ってきた。


体験版は第一章、明穂が物理的な接触を可能にし始めたシーンで終わり。
これ、明穂に関してはバッドエンドしかあり得ないのがつらいゲームだなあ。彼女には死んでもらうしかないのだ。そうでなければアリエッタはどうなる。
あと、0時以降とかに起動すると「お兄ちゃん、まだ起きてるの?」とボイスが入るんだけど、この時間以外できないんですよ悪かったですねっ。


ああ、以下SRのネタばれがたくさんありますのでご注意。ギャルゲーをやるにあたってはSRと比較せずにはいられない病気にかかってしまったようです。




第二章。なるほど、明穂の死が人為的な要因によるものだとすると多少話は変わってくる。通る道が違うってだけの話になるとは思いますが。S=Rでは、例の車の運転手が特に登場したわけではなくて、天災のように描かれていたなあ。アリエッタに、あの運転手のことをどう思っているか訊いたら、なんと答えるでしょうね?ともあれ、誰かの死が明確な悪意によるものだとすると読者は安易な結論を導いてしまう。悪意の持ち主を憎めばいい。時にはライターが安易な結論を導いてしまうときすらある。死者をなにか不思議な力で復活させてしまえばいい。だが憎むべき人すら見つからない、このどうしようもなさ。現実もたいていの場合この程度にはどうしようもないと思います。
ところで、全ての物語では当然主人公に不幸とか困難が降りかかるわけだけど、その種類ごとに物語を分別してみるのも面白いかもしれないな。Key作品のそれとS=Rのそれは同種のものか、とか。


第三章。つばさもなかなかの黒い子だねえ。だがS=Rにはいろんな意味で敵わない。なぜなら「黒さ」の描写に最初から彼女本人の一人称を導入してしまっているからだ。S=Rの凄さは、女の子たちをまず徹底的に「他者」として描いて見せたことにある。だからこそA.F.冒頭での他者の確実性の瓦解、オープニングのリフレイン、そしてその後に続く、「自己」が「他者」に成り代わろうとする過程が、衝撃的に、生々しく、画面の前に座っている俺たちの前に立ち現れるのだ。
とはいえ、こちらも「小姑…だよね」といった台詞の断片はなかなか良い。これからに期待だ。
そもそもこの「もしらば」は一樹が無力すぎる(クリスは本人がその気になればあっという間に、それこそ本来は3年前に決着がついていたはずなので、無力とは言いがたい。ヘタレめ…)ので、彼が主人公であることがそもそも間違っているのかもしれない。では各章ごとに一人称のオーナーを(その章のメインの)女の子たちに固定して再構成したら…?そんなifを考えても仕方ないですね。次。


って、おお、エロいな、つばさ。明穂の下ネタも段々レベルが上がってきてる気がするんだけど…なんだこの空気。
そしてわざと一本遅れの電車に乗ろうと言い出すつばさ。ああ、段々ダメな子に…。つーか電車内であの会話聞いてる人たちも気が気じゃないだろうなあ。


つばさ「もう遠慮するのは止めにしよ?わたしも、そうすることに決めたの」
珠美「……今日は、機嫌ええんやな」
グレイト!こういうのを待ってたんだよィヤッハー!
一樹の鈍感さも大概だなあ。しかしクリスほどの重罪ではありえない。クリスは全部気付いていて見て見ぬ振りをしているだけだからである。


って、ちょっ…!?ガチ百合展開!?このお話超面白いんだけど。…もちろん、性的な意味で


第四章。榎本実とか赤僕を思い出す名前だ。←いまここ


…アッレー、SRのことしか書いてない気がするぞー?