もしも明日が晴れならば


あらすじ:恋人になれたばかりの幼馴染が亡くなったけど、幽霊になって戻ってきた。


警告!
以下「もしらば」とS=Rのネタばれです。





いよいよ終盤です。



第4.5章。 こ れ は ひ ど い 。(ギリギリのラインで褒め言葉)



第6章。『贖罪』と委員長エンド?のみ終了。ライターさんとしては馬鹿馬鹿しい話から真面目な話に展開してる気分なのかもしれないが、こっちとしてはむしろ章を追うごとに馬鹿馬鹿しく(しかもいい意味の、から悪い意味のそれに)話になってるような…
とりあえず、委員長カワイソス。
『as you like』例の一夜が明けた直後の話)…バカにしてごめん、やっぱりトルタほどじゃないけど怖いわ、つばさ。一樹もなあ、この鈍さはそろそろ犯罪だぞ。
と思ったら意外とあっさり解決するのね。差を、低い方を高くして埋めるのではなく高い方を低くして見えなくしたり、いっそ高い方を排除するというのを解決と呼ぶべきかは知らんけど。
しかし文章の技術が足りん。章タイトルもそうなんだろうが、シェイクスピアを取り込もうとして失敗してるし。
そうそう、僕がkeyを嫌ってると思ってる人もいるかもしれないけど実際のところはむしろ大好き。keyの物語はどれも技術的には凄すぎるもの。凄すぎるんだけど、あれを批判しないわけにはいかないから批判を書いてるわけで、感想を書く気にもなれなかった『贖罪』ルートなどとは根本的に評価のレベルが違っている。
そしてED後のシーンでは、つばさがどこか明穂に似てきたという描写が挟まれる。この手の話でつい使っちゃいがちになるネタなんだろうけど、やっぱりそれじゃダメだろうと。コンプレックスを乗り越えて成長する話の筈なのに、コンプレックス先への模倣になっちゃうんじゃ結局成長はしていない(ラブひな最終話を読んだときにも「あー、やっちゃったな」と思ったものだ)。S=Rのフォーニエンドで『アル』が歌を歌おうとしていることと合わせて考えると、フォーニエンドが重大な虚偽であるという意見への傍証となるのではないだろうか。
あれ、また気がつくとS=Rの話してる。まあそれだけギャルゲー史上で重要な作品だと思うわけだけど、いつかはあれを越える作品も出てくるだろう。きっとその時には比較抜きで語ることが出来ると思う。



第六章『My Duty』。
机に突っ伏して寝ていたところを起こしに来てくれたつばさを珠美と間違える一樹。絶対わざとやってるでしょこの人。
怒りに任せて、このルートでも皿を叩き割るつばさ。
「…っ、なんで?またなの?」
『また』はこっちの台詞である。皿割りすぎ。趣味か。
そして珠美と話をつけるべく一歩ずつ近づいていくつばさ。描写次第ではもっといい感じの黒キャラになってたと思うのになあ。
珠美の頬を引っぱたいて説教するつばさ。部活が体育会系なだけに行動も体育会系です。このルートだけだけど。
一応、明穂の助けがあって初めて成立し得た恋愛×3から明穂自身の物語に収束させる構図を狙っているらしい。
ほい終了。なかなか良かったね。珠美エロいし。



第六章『赤い糸』。
明穂「もぉー、最近の若い者はー!こんなんじゃ日本の将来が心配だわっ」
一樹モノローグ「…だが、心配のしすぎではないか。」
おいおい。


読了。そ、れ、じゃ、だ、め、だ、ろっ…!
俺はこのゲーム好きですよ。エロゲ批評サイトでよくある、絵とか音楽とかキャラとかの項目ごとに点数をつけて加算するやり方でいけば80点くらいはつけてもいいでしょう。ただ、S=Rに100点を付けている以上、同時にこの『もしらば』には0点を付けざるを得ません。
他人の身体を使って蘇るという最悪の手段を、10年も引き延ばした上で実行してしまう結末。物語の収束先となるべきこのルートにおいて、明穂は本物の亡霊になってしまいました。あーあ。しかし一樹はこれから15程も下の女の子に手を出すわけですか。しかも職業は小児科医。あ、これもしかして壮大な皮肉ですか?




※お子様が未来を占拠しちゃったので、12/25の文をここに書きます。


コードギアス11話
ガンソードのロボアクションはしょぼかったので心配していたんだけど、全く無用だったな。けれん味のある素晴らしい動き。
俺は、この世界では銃器は雑魚が使うよわっちい武器なのだと思い込むことにした。接近戦じゃないとアクションは栄えないものねえ。輻射波動もMVSも接近戦専用だし。
まあ軍事的なリアリティーを語り始めたら人型兵器って時点でどうなのかという話なのだから、銃の弱さくらいスルーしないとやってられないのは事実だ。正当化しようとしたらモーターヘッド並みのトンデモ設定が必要になる。そのへんはバランス感覚というか、スパロボに出してもらえる強さの範囲はどれくらいか、みたいな。
Aパートで視聴者のテンションを高めておいてBパートの急展開に突っ込む流れには熱狂させられた。これまでの11話中最も面白かったんじゃないか。
昔はルルとスザクの一人称、『俺』と『僕』が逆だった?クルルギ首相の死の真相なども含めて、二人の過去にまだ秘密があるのは間違いないようだ。
傷口を撮影しておくか…とか言っておきながら、C.C.の寝言を聞いた途端、血を採取したハンカチも捨てて座り込んでしまう非情になりきれないルル。まじツンデレだわ。これで自信を持ってお子様にオススメできるな。
名前を捨てきれないルルと、名前以外の何も覚えていないC.C.そして他人の記憶と思考を操作できるギアス。王の力はお前を孤独にする。C.C.の本名を隠したのはこれらの要素を絡めるところに物語を引き寄せたいからだろう。
そしてこの物語密度の中でオレンジの見せ場を忘れないスタッフに脱帽。



○痛いクリスマス
クリスマス、というかナターレ。今、雨が降っています。…画面の中に。
我ながら痛いと思いますが、なにしろ、隣をすれ違ったおっさんが愚痴っぽく「キリスト教徒でもないくせに」と連れに話しているのを聞いてようやく今日がナターレ、というかクリスマスだということを思い出した程に縁のない行事ですから。今日も今日とて部屋で独りシンフォニック=レイン



○『ムシウタ』アニメ化? :MOON PHASE さん
http://d.hatena.ne.jp/moonphase/20061225#p5
風の聖痕に続くラノベアニメ化情報。でもどーせひどい出来になるんだろうなとあきらめている自分がいます。