「負け組おんらいん」 @お子様
※※※※※告知※※※※※※
「〜瀬戸内道中HIZAKURI-GE〜」ですが、お子様先生がPCゲームにはまったためPCゲームについて書きます。
「せめて、伝えるだけでもしたかった。
思いというのはきっと誰かに伝えるためだけにあって、そしてそれ以外の何の意味も求めないものが一番純粋でキレイなものだと思うからだ。」
SWAN SONG Le.Chocolate meets Flying Shine
〜以下ネタバレじゃない範囲〜
鬱ゲーを嫌わないなら是非やってもらいたい隠れた名作。
基本一本道ルート、読むのが遅い私でさえ全体を11時間くらいでクリアできました。
BADとDEADの回収は選択肢を単純に間違えるだけのフラグ立てなど無い楽な手段。
2周目でほんの少しシナリオが代わるのですが、選択肢ごとにきちんとセーブをしてあれば簡単に2ルート目を見ることが出来ます。
それでいて全体の選択肢は少ない、ここまで少ないともう1ルートあってもいいと思ってしまうくらい。
ネタバレになっちゃわない程度に箇条書き
・テーマの一つに挙がってる「自閉症」の取り扱い方が非常に丁寧。
一般的に受けている自閉症に対する誤解、自閉症を持った人に対する接し方など、よく調べてある。
・作品の提起となって出てくる「大地震」
実際に私は災害を受けたわけではないが、講義で災害を受けた人の心理、行動などをまなんだことがある。
それらが大げさではあるが忠実に再現されていた。
・一般の正しい認知が上二つの「自閉症」「大地震」は取れていないので、むしろアレゲという枠を超えてもこの作品は読まれて欲しいとふと思った。
・よくここまで調べた。ライターこれから先活躍できそうなのに名前全然聞かないなぁ
・OPの音楽が好き
・田能村かっけー
・雲雀は俺の嫁
〜以下ネタばれという名の批判〜
と言っても大半の人がここを読んでる、もしくは上の文章すら読んでないに5ガバス。
大げさな提起をし、上手に盛り上げて行ったというのにオチが非常に甘い。
1周目トゥルーエンドはほぼバッドエンドなんだけど、途中の描写で思わず笑ってしまった。
いや、俺の感性がおかしいのかもしれないけど
体育館に火が放たれた!→殺戮しあう人間達!!→主人公も襲われる
と行った状況で選択肢
槍で刺す
話せば分かる
ニア「槍で刺す」 → SE「ピンポーン!」 → SE「ワァァァァァァァァ(歓声)」
ニア「話せば分かる」 → SE「ぶっぶー」 → 即死
緊迫感台無し。
とこんな感じの選択肢が3連続来る。もちろん敵味方かまわず槍で刺さないと即死です。
その後火事の体育館で殺し合いをしあう人間の描写がなされるのですが、
こんなムンクさんがたくさん逃げ回るシーンが出てきます。ガチです。絵師頑張りすぎ。俺が笑っちゃうだけなのかなぁ。
後オチが読めたのががっかり
2周目は俗に言うFineエンド。の割に全然ハッピーじゃない。
ハッピーでもバッドでもない中途半端な感じがするなぁ。主人公達が完全に震災から救われるわけでもないし、罪を犯しまくって後味悪いし。