「負け組おんらいん」 @お子様

どうもこんばんは〜


・今日のメイドさん(飲み会編)・
軽音の新歓にて
Key「あー、メイドさんの奴中々来ないな・・・」
俺「全く…何やってんだ…電話かけてみるわ」


メイド「もしもし?」
俺「何やってんだ?新歓早く来いよ」
メイド「え!?あれ?今日だっけ?来週じゃなかった?」


誰かスケジュール表をプレゼントしてあげてください




〜偽善〜
4月からやっとこさバイトを始めました。
バイトをしなくても異常なまでに仕送りが多いため余裕で生活が出来ちゃう私。そんな私をバイトへと突き動かした最大のモノは勿論偽善。


とある日、キムチ鍋さんが「先輩がバイトの跡継ぎ探してるんだけどお子様君やらない?」と言ってきた


ここで引き受ければキムチ鍋さんや先輩の中での私の評価が上がる、そして何より重要なのはバイト先。
知的障害者福祉施設(とりあえず「S園」とでも呼んどく)。古い表現で言えば授産所。つまり、知的障害者に職を与える場。
こんなところで働いてると言いふらせば、マックやらそこらのファミレスでバイトしているより響きはいい。勿論今回きゅーぶろぐに書いたのも言いふらすのが目的だ。
ということで始めることにした。


〜仕事〜
毎週土曜日が私のバイトの日だ。
本来であればS園は知的障害者達が仕事をする場であるが、土曜日は違う。
重度の利用者さん達だけが集まり、そこでただ時間を過ごす。
散歩をしたり、テレビを見たり、本を見たり…。


仕事内容も至って簡単である。
散歩に付き添ったり、食事介助をしたり、トイレ介助をしたり。
利用者さん一人一人のやりたいことを手助けするだけだ。


この仕事で一番大変なことは利用者同士のトラブルの解決。
見ていたテレビのチャンネルを勝手に変えられると本気で殴りかかろうとしたりするし、人の飲み物を勝手に飲んでしまったり…。
彼らの見た目は大人だが、やっていることは子供と変わりは無い。


トラブルが起きなくても大変なことは大変だ。
トイレ介助は私がやると中々上手く行かない、靴を履かせるのにも他の職員さんの倍近い時間がかかってしまっている。
弁当の中に魚が入っていればあらかじめ小骨を取ったりしなければいけない。
自閉症なんかを合併してしまってる方のパニックを起こさせないために、私は毎回その人とはなるべく顔を合わせないように過ごさなくてはいけない。
そして何より難しいのは彼らとのコミュニケーション。
何も喋らなかったり、ただひたすら同じ単語だけを繰り返すだけだったり、発話の明瞭度が低いなど、彼らの意思が全く掴み取れないのだ。
それでも話しかけてくる以上彼らに何らかの意思があるし、私はそれに答えなくてはいけない。
意思が言葉に乗せられていないため日常の行動からそれを察するしかないので、できる限り彼らを見てやることが大切だ。


〜偽善とはいえ〜
やってよかった、と思うことが一つある。
彼らがトラブルを起こさない限り、適当にのんびりして時間を過ごせるのだが、それの心地よさはそこでしか味わえないのだ。


外に椅子を出して座る。
施設は田舎にあるので景色はなんとも美しいし、晴れていれば気温も風も気持ちいい。
利用者さんたちがいる和室の窓は完全に開放されていて、テレビの音がそこから漏れてくる。
そして何故か日曜大工(土曜大工?)をする職員さん。
何となく昔味わった休日の家族の光景だった。


毎週土曜日、たった7時間だけの家族の様な存在。
私もその一員に加われるだろうか。