○『カナスピカ』読了。
秋田禎信オーフェン以降の試行錯誤が一つのソリューションに辿り着いたか、という印象。無粋を承知であらすじだけ抜き出してみれば中学校の教科書にも載せてくれそうな素直な物語で、単なる印象論だけど、どこか気負いのあった『エンジェルハウリング』、「気楽に」書こうとして空回った感のある『シャンク』や『エスパーマン』に続く作品として(いやどれも面白いんだけども)、秋田禎信は「単行本でハードカバー」という一種の縛りをあえてかけてみたように見えた。秋田禎信って師弟関係が大好きな人っていうイメージがあるけど最近見ないのもある意味自然な要請というか、要はオーフェンが凄すぎたんだよね。



○世界に広がるオタク文化  :via プリキュア様崇拝日記 さん
http://www.afpbb.com/article/life-culture/culture-arts/2241797/1706548
東京新聞の安部総理こっちみんなの記事と同レベルの衝撃を受けた。
いや、そういう読みもなくはないと思うが、『少なくとも』って、おまえ。
少なくともAFPは、「少なくとも日本政府は、アジア各国での第2次世界大戦後の悪いイメージを払拭するために、サブカルチャーを利用したがっている」という説を流布させるために、サブカルチャーを利用したがっている。
こうですか?



○人気の理由の解釈に困るイラストレーターの一人です
ダバ先輩の家でユニゾンシフトの「忘レナ草」を見る。今のいとうのいぢの画力がこのころと比べて全然上がっていないことを確認した。あれはあれで完成した絵なのだと思うべきなのだろうか。
追記。そんなに昔でもありませんでした。ごめんなさい。



Darker than BLACK -黒の契約者- 第12話 「壁の中、なくしたものを取り戻すとき… 後編」
この世界ではアキバは消滅してるのか…
ニックの対価は今までで一番なんてことのないもののはずなのに異様さは一番際立ってた。好演出。
後はまあ、今考えても仕方ないことばっかりだなあ。



ロミオ×ジュリエット 第11話 誓い〜朝陽の祝福
ファンタジーの住人が「マジ」とか使っていいのかなあ。まああの強盗の登場はそれ以前の問題でしたが。脚本は高橋ナツコ(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E6%A9%8B%E3%83%8A%E3%83%84%E3%82%B3)。
このロミ×ジュリって、流れは『BASARA』*1だと思うんだけど、あまりにも二人がわかり合いすぎているというか、分かり合っていると思い込みすぎているというか。更紗と朱理はもうちょっと自立していたと思います。キャラクターとして。
それにしても、なんか何度も言ってますけど音楽に崎元仁を起用したあたりは流石GONZOと言いたい。



魔法少女リリカルなのはStrikerS
魔力制限がどうこう言われてますが、それって無印からのことじゃね?というのが僕の印象です。StSで偶々システムとして表出しただけで、なのは世界には最初から機能制限がかかっていました。全力全開の一撃だろうがフェイトにはせいぜい焦げ跡がつく位のもので、誰かを殺そうと思ったら虚数空間に落っことして行方不明にするくらいでしか出来ない、リンカーコアを根こそぎ奪われてもしばらく寝てれば復活する、はやての足はいつのまにか完治してるような*2、一言で言えばヌルい話だったでしょう、元々。物理モードと純粋魔力モードっていう設定なんて失笑モノじゃ。創作上省エネのためにどっかしら無視するのは軒並み否定されるべきことでもないのでもはや趣味の問題ですが。



○アニメ化改変問題
Q.なぜアニメ化で改変が起きるのか?
A.漫画やら小説やらとアニメは違うものだから。
終わり。
改変の是非についてだけど、エマのアニメは原作の良さを殺しているよね、という意見と、プラネテスのアニメは原作を上手に再構成したよね、という意見を同時に支持すること*3ダブルスタンダードだとは思えないけど。何かしら変わるのは当たり前と受け止めて、あとは作品個別で論じればいいんじゃないの。バランス感覚とケースバイケース(←卑怯なセリフだが、ネット上の論争の7割がこれで片付くのも事実である)。

*1:間違っても戦国ではない

*2:いつもは車椅子生活だけど魔導師モードの時だけ普通の体になるって超アツい設定だと思ったのに

*3:誰かもっといい例えを教えてくだしあ