「負け組おんらいん」 @お子様

テニスの王子様の日本編はもうすぐで終わってしまうらしい
どうせ世界編とか銘打って海外に飛び立つのだろうけど、結局はアメリカとかイギリスとかそんな所に行ってしまう


ここは1つ、アメリカではなく中東に旅立ちテニスをする彼らを妄想してみよう




テニスの王子様 〜中東編〜
西暦2008年。


化石燃料は枯渇を続けるが、人類はそれに代わる新たなエネルギーを手に入れていた。巨大な原子炉と、それに伴う大規模な原子力発電システム。
しかし、このシステムの恩恵を得られるのは、一部の大国だけだった。


核兵器を所有する大国群。アメリカ合衆国、中国、ロシア。各大国群は己の威信と繁栄のため、大いなるゼロサム・ゲームを続ける。
そう、21世紀になっても、人類は未だ一つになりきれずにいたのだ……。


そんな終わりのない戦いの世界で、「テニスによる戦争の根絶」を掲げる私立中学が現れる。
テニス道具「ラケット」を所有する彼らの名は、青春学園中等部。


青学による全戦争行為へのテニス介入がはじまる。


「奴らだ!奴らが来たぞ!」
硝煙と火薬の臭い、粉塵、銃声。雄たけびと悲鳴がひしめくその空間には、死という存在が1秒先にある。
「おい!逃げるな!あっちはただの極東のガキだ!撃て!撃てばいい!」
砂の果てに出来た町は、大地だけでなく住居や人間も、彩色に乏しかった。
「あ、あいつら銃も持たずにどうやってここまで…。手に持っているあの網はなんだってんだ!」
青光りする兵器、噴出する赤。本来町にはない色がまた一つ、また一つと増えていく。
「た、隊長!奴らが、青学が、後少しでこっちまで…!」
そんな砂と血の町に、また一つ不似合いな色が訪れていた。
「おいこら!逃げるな!挟み撃ちだ!下水を潜って奴らの後ろに回れ!!」
青と白のユニフォーム、そして、緑の球体が灰色の空へと上がった。
「桃代武、テニス介入を開始する」
右手に持っていたラケットが振りぬかれる。その瞬間、落下運動をしていただけのボールが高速で敵を目掛けて駆けていた。
銃弾と違って、確かに攻撃の動きは明確に見える。だが、不釣合いな兵器と、予想以上の速度に兵士は腰を抜かした。
ダンクスマッシュと呼ばれるこの技には、その速度以上の威圧感が存在するようだ。
「銃でないものを何故恐れる!アレをよく見ろ!動けば絶対に当たらない!」
一人の兵士が倒れると同時に、兵隊長がそう叫ぶ。そして果敢な兵が我先にと前へ。その間にも既にボールは宙を舞っていた。
「もういっちょダンクスマッシュだ!くらえ!」
ラケットが再度振りぬかれる。高速に、直線に、顔面へと目掛けて飛ぶ球、狙われた先兵は咄嗟に体を横に跳ねさせた。
ガン、という衝撃音と共に先兵の持つ小銃が空へ飛ぶ。しかし、武器こそ失わせたが、彼らの戦意は見るからに増していた。
「ちィッ、外したか。もう一発!」
「ははっ、よく見てりゃこんなもん!ほいっ、と」
横へ跳ねた兵士の体から外れたボールは、むなしく地を跳ねていった。


ここまで書いて疲れた。
途中トリニティよろしく氷帝が参加してきたり、
手塚ゾーンを張った手塚が、敵の銃弾を一身に浴びながら(違)「先に行け!ここは俺が!」と仁王立ちをする漢シーンがあったり、


妄想が膨らみますね。


次回、テニスの王子様冥王ハーデス十二宮編〜 お楽しみに!!