先月末発売のエロゲの話でも@MA☆OH!

忙しいからこそ埋める。それがきゅーぶぬくもりてぃ。

G線上の魔王

プレイ時間は20時間ぐらい。(物理的な意味で)重い。
期待しすぎたというのもあるだろうけど個人的にはがっかり。
あまり前作と比較したくはないが、『車輪の国、向日葵の少女』における「あんた」みたいなカタルシスはなかった。
今作のトリックは「魔王の正体」と「最終章」の2つに分けられると思う。まずは「魔王の正体」について。
物語の序盤から(作品の発表段階から?)「魔王=主人公」というミスリードが度々行われる。
まぁこのミスリード自体は必要なものなのでよしとするが、今まで主人公の家族関係がほとんど語られなかったのにもかかわらず、主人公には海外に留学していたできのいい兄がいてテロに巻き込まれて死体も発見されていない、なんていきなり言われたらそりゃ魔王の正体にも気づきますよ。
次に「最終章」についてだが、5章の終わりがあんまりにもあんまりだったこととエンディングのスタッフロール中に挿入歌のテロップ?が入ったことで「あぁやっぱりな」という感じが強かった。
トリックが「ナ、ナンダッテー」ではなく「やっぱりな」になってしまったという点でるーすぼーいの魅力の大半が失われてしまったように感じる。
知能戦についてはコナンとかデスノの亜種と想定してもらえばよいかと。
ストーリーももう少し作りこんでほしかった。
まず魔王だけどこいつひどすぎだろ常識的にかn(ry。母親や弟が苦しい生活してるのに生活援助もしないで復讐の準備して、母親が死んだら弟のせいとかどんだけー。あとハル以外のヒロインルートに進むと活動を止めてしまうのはおかしいと思う。魔王=主人公のミスリードを生かすためにはやむをえないのだろうけど、それは構成が甘かったのではないか。一本道にして、ヒロインごとの分岐をちょっと加えるというのを車輪のときにやって、共通が長すぎるという批評がきたからこその変更だとは思うが・・・。
ハル以外のヒロインについては、そのヒロインの章、ルート以外は空気なのとルートの話がお粗末なのをどうにかしてくだしあ。キャラ造形とかは満足。
京介とハルについてだけど、彼らって基本魔王に勝ってないんだよね。京介は最後に一矢報いてるのかもしれないけど、ハルは全敗。最後まで魔王の手のひらの上。なんだかなぁ。
権三も最後まで悪役っぽい存在でいてほしかったなぁ。ダーティヒーローみたいな。死にぎわのセリフのせいで中途半端なキャラになった気がする。
絵は基本綺麗なんだけど昔に比べて劣化してね?塗りじゃなくてキャラのバランスとかの方。特に立ち絵で。
あと椿姫ルートの最後のほうで椿姫の家で椿姫のメモを見るシーンのCGが「無茶しやがって・・・」のAAみたいな意味にしかとれなかった。きっとそれくらい感情移入できてなかったんだろうなー。
けっこうこき下ろして感想書いてみたけど、凡作程度の面白さはあると思う。でも二回目やる気はおきないなぁ。
お母さんルートがないと知ったときは愕然とした。車輪のお姉ちゃん的にルートがあると信じてたのに!一番かわいいのはお母さん!

ef - the latter tale.

プレイ時間は10時間ぐらい。重い(4G的な意味で)。インストールにやたら時間がかかった気がするが気のせいか。
OPは新海誠、EDはシャフト。この時点でいろいろなものに勝ってる気がする。
CG枚数が圧倒的。(23+16+21)×12+2=722。
実質(背景CGや背景CGに少し手を加えたものを除く)はこれより少なくなるだろうが、それでも差分抜きで400枚は超えてるんだろうなぁ。その枚数のCGに通常差分があってさらに瞬き、口パクが加わるんだから・・・minoriおそろしい子!ここまでくるとゲームしてるというよりは映画を見てるみたいな気分になる。タイプムーンアージュが立ち絵を使って表現している動きを全部CGに任せてみたらこうなりました、的な。
シナリオはfirst taleは男女の三角関係を中心に扱っていたけど、今回は障害を乗り越えていく感じ。
ありきたりっぽい話なんだけど面白かった。演出の力ってすげー。
火村の心の強さが異常。特に最後のシーンはかっこいいわー。
FDでたら多分買うなぁ。efにいくら使う気だ。