「負け組おんらいん」 @お子様

前職の後輩が東京のオタクライブに来ると言うので、俺もそのオタクライブに参加してきた。


話を合わせるためだけでそこまで興味は無かった。
けれど、知らない世界であってもそれなりに楽しめるものだ。音楽もダンスも悪くない。
エンターテイナーとして一流だろうけれど、彼らと、さらに上を行く者の壁はなんなんだろう。


THIS IS IT』は何も考えずに見に行った。
エンターテイメントの頂点の一つは、マイケルジャクソンを名前でしか知らなかった自分であっても楽しめるものであった。
曲とダンスにリズムのツボというものがあって、それを的確についているような気がするな、とかそんなことを考えてから、金のかけかたという結論に収めた。


受信と発信の関係というのも奇妙だと思う。
ステージで踊る彼らは、これまでの人生で積み重ねてきたものをすべて表現している。待機の時の緊張と、本番が始まってからの自動化された自分。そこには、くだらないことだけれど生きる意味があるように思う。
受信する側はどうだろう?楽しいけれど、そこに意味などあるのだろうか。受信し続ける人生は非生産的に感じる。けれど自分もその一人だし、ほとんどの人間はそうなんだろう。受信者がいなければ発信者も意味は無い。おそらく、双方に生きる意味など無い。


何もかも考え込みすぎだ。しかも、学者のような高尚なものでなく、ひどくつまらないことばかり考えている。
ああ、こんな感じに自分の頭はいつかおかしくなっていくのだろう。