「負け組おんらいん」@お子様

何も知らない人からはしっかりしていると言われるが
ある程度付き合いのある人には虚勢で生きていることはバレている。


大人に見られたいのだ。
エゴは強いくせに、心は弱い。


そんな弱い心を、syrup16gの音楽で支えていた。
大事な場面の前には、頭の中で『実弾』を流す。
厄介なことばかりさ、やる気は失せてくばっかりさ、それでいい、そのままでいい、苦しまぎれで進もう、他にやることないじゃん


ついでに最近見た映画

jonsiの音楽が使われているので、先にサントラだけ買った
サントラ買ってから3年くらい経って映画を見た。
アナ雪もサントラだけ持っているので、2年後くらいには見るだろう。
ちなみに来週、ランド内のアナ雪のアトラクションだかショーだかを見ることになった。


主人公が自分の息子へ伝えたこと。想いを寄せる女の子に対して必要なのは「15秒の勇気」
自分も愛する妻はそれで知り合った、と。要するにナンパである。が、この「15秒の勇気」も悪い言葉じゃないなあとも思う。


インド映画である。この映画すばらしいんだけど、人に話すたびに「歌うんでしょ?」って聞かれる。
その通りで、油断したタイミングに歌うから困る。歌うだろうな、と思ってると歌わない。
それはさておき邦題「きっと、うまくいく」は本編のキーワードであるall is wellの日本語訳である。
完璧とも言える日本語訳だ。


心はとても臆病だ
マヒさせる必要がある
困難が発生した時にはこう唱えるんだ
"All is well(うまーくいーく)"


困難が去る?


無視する勇気が出る


すばらしい。「きっと」がすごくすばらしい。
先のことはそりゃ確証できないけど、先のことに足元を掬われている時、それを無視して怯えずに足を伸ばせたら…きっと、うまくいく。


ちなみに、全体的に曲の完成度は高い。ただ、曲の尺は考えてほしい。
インド料理店に通ってインド音楽聴きまくってる俺が言うんだから間違いない。ナマステ。
医学的な面で非常識なところもあってそこが残念。友情物語が好きな人にもオススメです。

「負け組おんらいん」@お子様

初めての日本酒。広島県竹原市の『竹鶴』
幸か不幸か、その味が自分の日本酒の味のスタンダードとなった


下戸ながら酒の味は嫌いじゃない。
おそらく…アルコールに対する心理依存だと思うが。
ワインは未だに理解できないが、日本酒は好物の部類に入れていた。


しかし、大学を卒業して以降、違和感ばかり続く。
ちょっといい飲み屋でおすすめされた日本酒がちょっと違う。
酒王国の新潟に乗り込んでみても、納得いくお酒に出会えない。
奮発して買った大吟醸ですら、自分にはどうも刺さらない。


理由は、原料米にあった。
竹鶴の原料米は雄町。知名度は高いものの、雄町を原料米としている酒蔵は岡山が中心で、中国地方を離れてしまった私には縁がなかったようだ。


新橋駅徒歩1分。岡山のアンテナショップに行く。
倉敷の燦然。雄町100パーセント。カップの安酒。
アテは100ローのホタルイカ
大きな蓋を半分だけ開けて一口。その瞬間に答えが出る。


…こうやって、どんどん面倒臭い大人になっていくのだろう。
…もしくは、単なる貧乏舌か。

「負け組おんらいん」 @お子様

クソみたいな宴会も終わり、ふと、今日が新月であったことを思い出す。昼に降っていた雨は止み、夜も晴れが続くらしい。
車中泊の準備を整えそのまま山梨の山奥まで。現地に到着したのは午前4時半で、自分以外にも何組か客がいた。


星空はどこまでもストイックに追い求められる。
月、季節、前後の天気、標高、光害、その他もろもろ。
関東甲信越という時点で、かなり劣悪な環境である。


人生で得られた最高のコンディションは2013年の10月。標高2000m。雨後の新月
今まで目にすることのなかった星たち。日の出の太陽が地平線に色彩の帯を誕生させていた。夜明けを迎えた薄墨の空にも、これだけの星が瞬いているなんて…。
「星が降ってきそうだった」
こんな表現をよく聞くが、自分にはその感覚は分からない。美しい空を見れば見るほど、むしろ星をもっと遠くに感じる。


しん、と冷え切った山の空気が、眠気にぼやけた私の体を引き締めてくれる。
時折強く吹く風が何よりも辛い。
三脚。
カメラを固定。
フォーカスはマニュアル。
ISOを最大にして、試し撮りをしてピントを合わせる。
セルフタイマーは2秒。
シャッターは30秒。
球状に広がる白い夜空。
視界の隅を走る流星。
吹きつける風。


…カシャリ。


その32秒は、祈りのような時間であった。
自分なりの万物への敬意であった。
無駄だ。
ピンボケだし。
構図も悪い。
表現したい何かがあるわけでもない。


ただ、シャッターを切ることが心地よくて、そのままひたすら祈りを続けた。



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