ニュースに対するブログのあり方

キャスターとは勝手なものだ。ニュースを読み上げて意見言うだけで収入が入るのである。


と考えるのは浅はかで、実際には毎日多くの新聞を隅まで読み、分からないことは調べ、勉強する。
そして自分の意見をまとめて全国放送という場で堂々と述べる。
体力的にも精神的にも、思われているよりずっと疲れる仕事である。(これは国会議員にも言えるのだが)


さて昨今のブログでは、日々のニュースに対して意見を述べるサイトを随分見かける。
ニュースサイトで気になった記事を見っけて、リンクを貼り、文章を加える。
その中心であるはずの文章はおおかた粗末なものである。
所詮趣味でしかないし、何しろ毎日更新しなければいけないのだから、というのが主な理由だろう。
結果、単なる感想、それどころか誹謗中傷のたぐいになる場合も多い。
引用部分は文章に対して従たる関係でなければ引用とは呼ばないということも知らないのか。
ニュースブログにしたいならそもそも意見を述べるべきでない。


そんななかで最近流行りの論調は「反マスコミ」である。
マスコミの事実隠蔽・誇張を非難し、マスコミを信じてはいけないと主張する。
世の中にはテレビの情報だけでその見方が正しいと思う人がいるように、
インターネットの情報だけでその見方が正しいと思う人もいる。
所詮趣味だといっても、もう少し誠実になっていただきたいものだ。