「負け組おんらいん」 @お子様

キラ☆キラカーテンコールを終えて
(多分ネタバレ無し)




前作のファンであればやっておいて損がない作品。
量は確かに少ないけれど、質は十分です。
前作のキャラの絡ませ方も上手だし、新作キャラも一人一人新しい個性が出ているし、ファンディスクとしては申し分がない一品。


前作をやった時もそうだったのですが、登場人物全てがうらやましくて仕方ありませんでした。
すぐに楽器が上手くなって、何だかんだでいい出来になっちゃって…。というご都合主義に対する羨望も少しはありますが、本質は別。
前作をプレイし終えた時点ではその本質に気付けなかったのですが、今作を終えて少し見えてきた気がします。


それはきっと、「若さ」とも「青春」とも「パンク」とも言い換えられそうな彼らの行動なのだと思います。
未来を省みず、今だけを見て彼らは行動を決めていく。その姿にうらやましさを感じたのでしょう。


昔の自分も、彼らほどではないにしろ、似たようなもんでした。
受験勉強そっちのけでバンドの大会でたり、ちぇいさー家で遊んだり、きゅーぶろぐを毎日更新したり。
その瞬間瞬間が大事で、この先どうなろうと知ったこっちゃ無い、ある種無敵の行動力があの頃はあったわけです。


つまり、そこんじょそこらのおっさんが若い人を見て、「若いっていいなー」というようなもんですね。


でも、結局大人になるためには先々のことを見据えて行動をしなくてはいけない。
この行動にリスクはないか、この行動で来週の自分は大丈夫か。
色々考えなくてはいけないけれど、考えるのが面倒で、結局何の行動も出来なくなってしまう。
彼らに対してうらやましさを感じるのは、自分がそういう若さを失ったからなんだろうなぁと思います。


同時に、今やってるバンドにそこまで熱中出来ない理由も少し見えてきました。
大人になることも大事ですが、たまには昔のような行動力を取り戻す必要があるのかもしれません。